NI-DAQ 7.3 Readme

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CVI™、LabVIEW™、Measurement Studio™、National Instruments™、NI™、ni.com™、NI-DAQ™、およびSCXI™は、National Instruments Corporationの商標です。

本書に掲載されている製品名および会社名は、該当各社の商標および商号です。




NI-DAQバージョン7.3をご利用いただきましてありがとうございます。

NI-DAQソフトウェアには3つのアプリケーションプログラミングインタフェース(API)があります。これらは、ご使用のデバイスのアプリケーションを作成するための関数やVI、属性、プロパティのライブラリです。これらのAPIには、従来型NI-DAQ、NI-DAQmx、NI-SWITCHがあります。

どのAPIを使用してプログラムを作成するか不明な場合は、使用するAPIを選択するを参照してください。デバイスがAPIでサポートされているかどうかを調べるには、NI-DAQ 7.3でのサポートを参照してください。上記以外の従来型NI-DAQおよびNI-DAQmx特有の情報および既知の問題については、以下の記述を参照してください。

使用するAPIを選択する

このセクションでは、従来型NI-DAQ、NI-DAQmx、およびNI-SWITCHの概要に加え、ご使用のデバイスやアプリケーションに適切なAPIの選択についての情報が記載されています。

NI-DAQmx

NI-DAQmxは、計測デバイスのプログラムを作成するための新しいVI、関数、および開発ツールを備えた最新のNI-DAQドライバです。以下の状況に該当する場合は、NI-DAQmxをインストールして使用してください。

従来型NI-DAQ

従来型NI-DAQは、NI-DAQの旧バージョンがアップグレードされたものです。従来型NI-DAQでは、従来型NI-DAQおよびNI-DAQmxを同一のコンピュータで使用できる点と、サポートされていないハードウェアがある点を除き、NI-DAQ 6.9.3と同じVIおよび関数があり、同様に機能します。

以下の状況が該当する場合には、従来型NI-DAQをインストールして使用してください。

NI-SWITCH

NI-SWITCHは、すべてのNIスイッチモジュールをサポートする、IVI準拠のスイッチ計測器ドライバです。NI-SWITCHには、スイッチアプリケーションのテストとトラブルシューティング用の対話式ソフトフロントパネルがあります。NI-SWITCH 2.0以上のバージョンでは、NI-DAQmxおよびNI-VISA 3.0をインストールする必要があります。

NI-DAQ 7.3でのサポート

現在、NI-DAQmx 7.3ではすべてのNI計測デバイス製品がサポートされているわけではありません。将来のNI-DAQのリリースでは、新規デバイスおよび既存デバイス用のNI-DAQmxのサポートが追加されます。また、引き続き従来型NI-DAQもサポートします。

オペレーティングシステムサポート

NI-DAQmxおよび従来型NI-DAQバージョン7.3およびNI-SWITCH 2.3はWindows2000/NT/XPをサポートします。WindowsNTでNI-DAQ 7.xを使用するには、Service Pack 6またはそれ以上が必要です。Windows NTを使用する場合には、ヘルプを正しく動作させるため、ご使用のコンピュータにInternet Explorer 5.0以上のバージョンをインストールしてください。PCMCIAデバイスは、Windows NT上のNI-DAQmxではサポートされていません。NI-DAQmx 7.3は、LabVIEW Real-Timeモジュール7.1でのみPharLapをサポートします。Measurement StudioにはWindows 2000/NT 4.0/XPで動作するVisual Studio .NET 2003が必要です。特定のオペレーティングシステムのインストールの説明を参照するには、ni.com/support/install(英語)でハードウェアインストールウィザードをご利用ください。

他のオペレーティングシステムをサポートするNI-DAQの旧バージョンをダウンロードするには、ni.com/jp/downloadsを参照してください。

アプリケーションソフトウェアサポート

NI-DAQmxおよび従来型NI-DAQでサポートされているアプリケーションソフトウェアのバージョンを以下の表に示します。

NIアプリケーションソフトウェア NI-DAQmxでサポートされているバージョン 従来型NI-DAQでサポートされているバージョン
LabVIEW 7.x 6.1—7.x
LabVIEW Real-Timeモジュール 7.1 1 6.1—7.x
LabWindows/CVI 7.x 6.0—7.x
Measurement Studio 7.x 6.0—7.x2
1 NI-DAQmxとともにLabVIEW Real-Timeモジュール7.1を使用するには、NI-DAQmx7.2以上を使用する必要があります。
2 従来型NI-DAQにはMeasurement Studio C++や.NETインタフェースは含まれません。

プログラミング言語サポート

NI-DAQmxおよび従来型NI-DAQでサポートされている言語バージョンを以下の表に示します。

プログラミング言語 NI-DAQmxでサポートされているバージョン 従来型NI-DAQでサポートされているバージョン
ANSI C はい はい
Microsoft Visual C++Classライブラリ 7.x 1
Microsoft Visual C++C DLL 6.0—7.x 6.0—7.x
Visual Basic 6.0(ActiveX使用) 6.0
Microsoft .NET言語
(C# およびVisual Basic .NET)
.NET 1.1
1 Measurement Studio 7.xが必要です。

NI-DAQの初期のバージョンでは、他のアプリケーションソフトウェアおよび言語バージョンがサポートされています。ドライバの初期のバージョンを検索してダウンロードするには、ni.com/downloadsを参照してください。

デバイスサポート

NI-DAQmxおよび従来型NI-DAQでサポートされているデバイスを以下の表に示します。デバイスのサポートは、以下のように分類されます。

NI-DAQmxおよび従来型NI-DAQでサポートされているデバイス

以下のデバイスは、NI-DAQmxおよび従来型NI-DAQでサポートされています。従来型NI-DAQでのみSCXIデバイスを校正することができます。

NI-DAQmxでのみサポートされているデバイス

NI-DAQmxでは、以下のデバイスがサポートされています。

NI-DAQmxの今後のリリースでサポートされるデバイス

NI-DAQの今後のリリースでは、現在は従来型NI-DAQでのみサポートされているデバイスをNI-DAQmxでサポートします。

従来型NI-DAQでのみサポートされているデバイス

NI-DAQmxでは、以下のデバイスはサポートされていません。以下のデバイスは従来型NI-DAQのみでサポートされています。

NI-DAQ 7.xでサポートが廃止されたデバイス

NI-DAQ 7.xでサポートされていないデバイスを使用する既存のアプリケーションからアップグレードする場合は、既存のNI-DAQソフトウェアをNI-DAQmxまたは従来型NI-DAQで上書きインストールしないでください。NI-DAQ 6.9.x以前のバージョンを使用してそれらのデバイスをプログラムしてください。

以下の製品はNI-DAQ 7.3(NI-DAQmxまたは従来型NI-DAQ)ではサポートされません。NI-DAQの今後のバージョンでもサポートされません。

システム要件

開発

最低限必要なプロセッサ Pentium III/Celeron 600 MHz またはこれと同等のプロセッサ
RAM 128 MB
画面解像度 800 x 600 ピクセル
オペレーティングシステム Windows 2000/NT/XP以上のOS


推奨プロセッサ Pentium 4またはこれと同等のプロセッサ
RAM 256 MB
画面解像度 1024 x 768 ピクセル
オペレーティングシステム Windows 2000/NT/XP以上のOS

配布

最低限必要なプロセッサ Pentium 200 MHzまたはこれと同等のプロセッサ
RAM 64 MB
画面解像度 800 x 600 ピクセルまたは画面なし
オペレーティングシステム Windows 2000/XP以上のOS


推奨プロセッサ Pentium III/Celeron 600 MHz またはこれと同等のプロセッサ
RAM 256 MB
画面解像度 1024 x 768 ピクセルまたは画面なし
オペレーティングシステム Windows 2000/XP以上のOS

NI-DAQmx 既知の問題

このセクションでは、NI-DAQmx特有の問題を記述します。

エラー15550 ソフトウェアのNI PXI-8145RTコントローラへのインストール時

LabVIEW Real-Timeモジュール7.1およびNI-DAQmxをNI PXI-8145RTコントローラにインストールする際には、MAXは以下のメッセージを返します。

「この操作を完了できませんでした。エラーコード15550で操作に失敗しました。推定理由:入力したパスワードは正しくありません。」

LabVIEW Real-Timeモジュール 7.1ソフトウェアをRTターゲットにインストールして、コントローラを再起動する必要があります。再起動したら、必要なソフトウェアをすべてRTターゲットにインストールすることができます。ただし、NI PXI-8145RTコントローラがセーフモードの場合には、NI-DAQmxをインストールすることができません。

既存の.NETプロジェクトでビルドエラーを生成する

.NET言語でNI-DAQを使用する場合、既存のプロジェクトで「エラーCS0011: classNameリファレンスクラスには、ベースクラスまたはリファレンスでないアセンブリに定義されたNationalInstruments.ISynchronizeCallbacksインタフェースがあります。リファレンスをNationalInstruments.Commonアセンブリに追加する必要があります。」というビルドエラーを生成することができます。このエラーを削除するには、プロジェクトに対してリファレンスをNationalInstruments.Commonアセンブリに追加します。

LabVIEWのシングルポイントの読み取りおよび書き込みを中止する

シングルポイントの読み取りおよび書き込みはLabVIEWの実行を中断ボタンに反応しません。

DAQアシスタントのチャンネル最大カウント

DAQアシスタントで作成したタスクで保有できる最大チャンネル数は、512チャンネルです。

スイッチスキャンサンプルにNI-DMM 2.2が必要

LabVIEW用サンプル「Switch Scanning with DMM—Handshaking」はNI-DMM 2.2用に更新されました。NI-DMMの旧バージョンがインストールされている場合、VIは動作しません。NI-DMM 2.1.2以前のサンプルを使用するには、niDMM Configure Multi Point VIのSample Trigger Sourceに接続されているケースストラクチャからAUX Trig 1ケースを削除してください。NI-DMM 2.2には、NI-DMM 2.1.2以前のバージョンにはなかった新しい列挙体データ、AUX Trig 1があります。

NI DAQCard-6715 アナログ出力

ハードウェアタイミングによる1ポイントモードおよびハードウェアタイミングによるバッファなしモードは使用できません。サンプルクロックおよびバッファサイズを0に設定、またはサンプルクロックを設定し、タスクを開始するまで書き込まないことにより、ハードウェアタイミングによるバッファなしモードが選択されます。すべての他の波形および静的アナログ出力モードは期待通りの動作を行います。